カミソリの使用で起こる発疹やブツブツの原因とその予防法

これらは同じ意味で使用されることがよくありますが、実際には異なる状態と見なされています。カミソリの使用で起こる発疹はカミソリ負けとも呼ばれ、かゆみを伴う発疹、圧痛、発赤を引き起こす場合があります。カミソリの使用で起こるブツブツは埋没毛で、切断されたムダ毛が皮膚内に巻き戻されてそこで成長したもので、赤または肌色のにきびのような隆起です。

カミソリやシェービング方法、その人の肌質などが、発疹やブツブツの発生原因です。たとえば、乾いた肌をカミソリで剃ったり、切れ味の鈍った刃を使用したりすると、カミソリ負けやブツブツが発生する可能性は高くなります。そして敏感肌の方の場合、シェービング後に肌の炎症を引き起こすリスクが高くなります。

カミソリ負けやブツブツは治療せずに自然に治癒するものですが、治るスピードを速めるための手段を講じることもできます。
カミソリ負けの場合は、アロエなどの鎮静成分を含むローションやそれを含ませた冷たいタオルを患部に当て、熱を持ったり炎症を起こしたりしている皮膚を落ち着かせ、治りを遅らせる原因となる引っかき傷を作らないようにします。
ブツブツの場合は、温かいタオルを患部に数分間置いて、埋没毛が皮膚の外に出るのを促します。
カミソリ負けとブツブツの対処では、肌を十分に保湿して、患部を掻きたくなる衝動を抑えます。
皮膚の炎症が化膿した場合は、皮膚科で抗生物質による治療を受けてください。

これらの症状の発生を完全に防ぐ確実な方法はありませんが、特に敏感肌の方の場合、シェービングの際の刺激の原因となる要因を最小限に抑えることはできます。

肌の表面から古い角質を取り除く角質除去には、カミソリ負けや埋没毛を防ぐ効果があります。角質除去を行うには、シェービング前にマイルドなスクラブやヘチマスポンジで肌をやさしくこすります。

切れ味の良い刃を使うと、傷、カミソリ負け、ブツブツが発生しにくくなります。肌が刺激を感じたり、毛が引っ張られたりした場合は、刃を新しいものと交換してください。

乾いた肌を剃ると刺激が増すので、お風呂またはシャワーで剃りたい部分を3〜5分間お湯に浸し、シェーブジェルを塗ってシェービング中の潤いを保ちます。

3枚刃以上のカミソリを使用することでカミソリ負けやブツブツを防ぐことができます。カミソリの刃同士が密着しているため、肌の上をすべりやすくなるためです。また、刃の枚数が多いほど少ない回数できれいに剃ることができるため、皮膚の炎症が起きにくくなります。

敏感肌の方は、刺激を避けるために、ムダ毛の生えている方向にのみ剃ってください。また、時間をかけて一定のストロークでやさしく剃ります。発疹やブツブツができる可能性をさらに低くするために、体の各部位を剃る際の正しい方法を確認してください。

剃った後は、保湿ローションまたはオイル(できればアルコールを含まないもの)を塗って潤いを保ち、カミソリ負けやブツブツから肌を保護する層を作りましょう。